AfterShokz の「OPENCOMM」という骨伝導イヤホンを愛用しています。
充電さえ続けば、1日じゅう付けていてもいいと思うくらい。
AfterShokz(アフターショックス)という日本メーカーの『OPENCOMM』というマイク付きモデルのレビューです。
追記:現在はブランド名が『Shokz(ショックス)』と変更になりました。
もくじ
骨伝導イヤホンとは?
その名の通り「頭蓋骨の振動で音を聴く」という仕組みのオーディオ機器です。
最大の特徴、通常のイヤホンとの違いは「耳の穴に入れない」ことです。
耳をふさがないので周囲の音を遮断しないし、耳も痛くなりません。
厳密にはイヤホンというよりも「ヘッドスピーカー」とか「こめかみスピーカー」と呼ぶべきなのかもしれません。
骨伝導の仕組みに関しては、こちらの記事で詳しく書いています。
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骨伝導イヤホンのデメリットは?音漏れやネックスピーカーとの違いなど
「骨伝導イヤホン」を使い続けて2年以上経ちました。 使い続けているとメリットや、あるいはもうちょっと改善して欲しい点などが見えてきたので共有します。 「耳をふさがないイヤホン」に興味がある方や、これか ...
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Aftershokz OPENCOMMを購入した理由
いろいろ検討したうえで、骨伝導イヤホンに決めた理由はいくつかあります。
好意的な口コミが多かったし、好奇心もありました。
以前に使っていたイヤホンマイクが壊れてしまって代わりを探していたところ、ガジェット好きの友人に「骨伝導イヤホンいいよ」と勧められたのがキッカケです。
当初はAirPodのようなワイヤレスイヤホンを検討していたんですが、
今にして思うと、コレにしてよかったです。耳に入れるタイプのイヤホンは、長時間していると耳が疲れますが、骨伝導だと疲れないのが気に入ってます。
OPENCOMM、どんな場面で活躍しているか
主に自宅や移動中に使っています。
- 家事をしながらオーディオブックで読書(食器洗いなど)
- 夜中に音楽を聴いたり
- 自転車に乗りながらVoicyが聞けるようになった
- 運転中(仕事の電話が来ても、手がフリーなので使える)
もちろん外で使うときは細心の注意を払っています。
OPENCOMMを購入する前に気になっていたこと
「骨伝導イヤホンってどんなものかな?」と思って、ネットを検索していたら多くの人がクチコミやレビューを読みました。
- 音漏れするのか
- 音質や音量
- 着け心地
- マイクの性能は?(ビデオ通話などにも使えそうか)
クチコミを探している時にはネガティブな意見も目にしたので、それほど期待せずに購入しました。
「家事をしながらPodcast聴ければいいかな」くらいの感じでした。自分で購入して試してみないと本当のところはわかりませんからね。
AfterShokz OPENCOMMを実際に使ってみて
気に入っています。いろんな意味で期待以上でした。
- 音漏れはほとんど気にならない
- 音質はなかなか良い
- 着け心地も違和感なし
- 充電持ちはちょっと物足りない
- OPENCOMMはマイクの性能も合格点
半月ほどの使用してみての感想はこんな感じです。
音漏れはほとんど気にならない
ぼく的にいちばん気に入ったのは「音漏れの少なさ」です。
主に自宅で家事などをしながら使用する割合が高いのですが、自宅で使うぶんには「ほとんど音漏れナシ」といってもいいくらいのレベルです。たとえば食器洗いをしながらPodcastなどを聴く場合は、音量をそれなりに大きくしないと聴こえません。(水の音とかするので)
OPENCOMMのボリュームをMAXの8割くらいにして聴いていても、近くにいる家族にはほとんど音が聴こえないくらいでした。(音量MAXだと少し漏れているみたいです)
たとえば、買い物しているときにもつけっぱなしでPodcast聞いていたりします。あんまり集中しすぎると周りの人にぶつかったりする可能性があるので注意が必要ですが、流し聞き程度なら問題ありません。退屈な買い物も苦ではなくなりました。
電車だと気になるかも
通勤の電車で使えるか?と訊かれたら、ちょっとキビしそうです。
至近距離で耳を澄ませば「なんか鳴ってるな」くらいには聞こえます。満員電車や図書館などの静かな場所での使用はオススメしません。
AfterShokz OPENCOMMの着け心地
着け心地に関しては、人によると思います。
メガネのように、こめかみ付近を軽く挟むように装着するので、最初は若干の違和感がありました。(普段メガネはしません)
ぼくの場合は慣れたらつけているのを忘れるくらいにはなりましたが、違和感がある人もいるかもしれません。帽子やカチューシャなどを着けているのが苦手な人だったら、AfterShokzの骨伝導イヤホンも気になるかも。
その場合は、耳掛け型や首掛け型を検討してみるのもいいかもしれません。
追記:Shokzから『OpenFit』(オープンフィット)が発売されました(2023年)
こちらは「AirPods」のようなイヤホン型の骨伝導イヤホンです。
音質:PodcastやVoicyを聴くには申し分ない
音質の満足度は用途、つまり「何を聴きたいか」によって変わってくると思います。
個人的な感覚で評価してみると、
- 通話・・・◎
- 音声配信、Podcast・・・○
- 音楽・・・○〜△
という印象。
PodcastやVoicyなど人の声がメインのメディアならまったく問題ないと思います。
でも、長時間に没頭して音楽を楽しみたい場合は、やはりヘッドホンやイヤホンの方が適しています。
逆に「完全に音に没頭したくないとき」とかだと、骨伝導イヤホンは適しています。
音量はそこそこ
音量に関しては、割と控えめだと感じました。
最大ボリュームにしても、うるさいと感じるほどには大きくなりません。
健康上の配慮なのか、性能の限界なのかはわかりませんが。
ぼくの好みだと、もう少し出力が大きい方が使いやすいと思いました。
車の運転中は、音量が大きくないと音が聞こえないんですよね。
ぼくが乗っている車のカーステレオはスマホと接続できないタイプなので、Bluetoothスピーカーを使ってPodcastなどを聴いています。
骨伝導イヤホンでもボリュームを最大にすれば聞こえなくはない、くらいのレベルです。
ずっと付けているのも疲れるので、普段はBluetoothスピーカーを使っています。
それと、メディアによってはそもそもの録音のレベルが小さい場合があるので、そのときにはもっとボリュームあげたいな、と思うこともあります。
マイクの性能
もう一つ特筆すべきなのが、マイクの性能です。
人によって用途は違いますが、ぼくの場合はイヤホンマイクとして、運転中やZOOMなどのビデオ通話にも使いたいと考えていました。
クチコミの中に「骨伝導イヤホンはマイクの性能が悪い」という意見を何度か見ていたので、けっこう選びました。
- 最低限の通話に耐えうるくらいの音質は欲しい
- マイク音量が小さいと使えない
「OPENMOVE」のマイク性能は弱い
aftershokzのラインナップで最も売れている(おそらく)「OPENMOVE」。
音楽やラジオなどを聴くだけなら文句なく便利だしコスパも良いですが、マイク性能は良くないみたいです。
(実際に使っている友人も言ってました)
通話もしたいなら、OPENCOMM
ぼくは通話機能も重視したかったので、新発売の「OPENCOMM」を選びました。
OPENCOMMはマイク付きです。
通話に耐えるマイク音質
実際に使ってみて、「それなりのマイク性能かな」と感じました。
ただ、有線のイヤホンマイクにくらべると、どうしても音質は下がります。
Bluetoothの規格というカベがあり、マイクの音質には限界があるみたいです。
充電持ち
連続再生時間は公式ページには「音楽再生なら最大8時間」とあります。
実際に使ってみると、もうちょっと短いかな?感覚としては4〜6時間くらいは持つ感じ。
所有しているネックスピーカー(SHARPのサウンドパートナー)は連続12時間くらい使えるので、それと比べると短いと感じます。
とはいえ、毎日夜に充電すれば1日は持ちます。
AfterShokz OPENCOMMは「耳活」に最適
ぼくは仕事中も家にいるときも、常に何かを聴いていたい「耳活マニア」です。
ちなみに「耳活」とは、耳から情報インプットの効率を上げる、みたいな意味です。
- 通勤中にオーディオブックで読書
- スキマ時間にPodcastなどで情報収集
- 家事をしながらVoicyなどを聴く
- 音楽も好き
と、毎日何かしらの「音」を吸収しています。
これからは「耳活」の時代?
ちなみに「耳活」が好きすぎて、専用のミニサイトまで立ち上げてしまいました。(当サイトです)
他にも記事があるので、気になる方は参考にしてみてください。
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他の機器と比べてどう?
骨伝導イヤホンを他のデバイス(機器)と比べると、どんな違いがあるのでしょうか?
ここでは、ぼくがよく使うデバイスと比較してみます。
- Bluetoothスピーカー
- ネックスピーカー
- 通常のイヤホン
別の記事で詳しく書きましたので、こちらも参考にしてみてください。
マイクが不要なら価格の安いOPENMOVE
今回レビューしている「OPENCOMM」はAfterShockzのラインナップの「マイク付きモデル」です。
高性能マイクが付いているぶん、ちょっと価格が高くなっています。(約20,000円)
ビデオ会議や通話をするには音質もいいし便利です。
でも、なかには「マイクはいらない」という人もいると思います。そんな人にオススメなのが、同じAfterShockzの『OPENMOVE(オープンムーブ)』です。
こちらはレシーバーマイクはなし。音質や他の昨日はOPENCOMMと遜色ないようです。
価格は約1万円。ほとんど半額ですね。「聴く」のをメインで使いたい方にはこちらでじゅうぶんだと思います。
ところでこの「OPENMOVE」にも内蔵のマイクはちゃんとついてるので、通話もできます。
ただ、音質はそれほどよくないので、多少声が割れたりすることがあるようです。
それでも簡単な通話程度なら問題ないとも言えます。
OPENCOMMは通話用として使える
OPENCOMMは、レシーバーマイクを装備しているので、通話に最適です。
- 電話
- リモート会議
- Clubhouseなどライブ音声配信アプリ
ぼくも元々は運転中に電話がきたときに出られるようなイヤホンマイクの代替えとして購入しました。
特にリモート会議には向いていると思います。両手がフリーになるし、周りにいる人には音が漏れにくいからです。
ただ、着けたり外したりという「手軽さ」ではイヤホンマイクと比べると劣ります。
通話に使うなら、マイクありのOPENCOMMがオススメ
今紹介している「OPENCOMM」はAfterShokzシリーズのマイク付きモデルです。
スタンダードの「AEROPEX」や「OPENMOVE」にマイクは付いていません。
これらのモデルでも通話はできますが、マイクの音質はよくないみたいです。(通話の声が割れて聞こえるとの情報もあり)
AfterShokz OPENCOMMのデメリットは?
実際に使ってみて感じたデメリットもあげてみます。
- 充電ケーブルが専用
- ちょっと嵩張る
- イヤホンマイクとしては使いずらい
- 外し忘れたら恥ずかしい
充電には専用ケーブルを使う
AfterShokzの骨伝導イヤホンの充電には
USB→専用端子という専用ケーブルを使います。(写真参照)
スマホ用のUSBケーブルでは代用できないので、外で使う場合には常に専用ケーブルを持ち歩く必要があります。
ちなみにAfterShockzの製品には専用のケースが付いていて、充電ケーブルもそれに収納できます。
ケースは持ち歩くのにちょっと大きいかなと感じました。
イヤホンマイクとしては不向き
元々は運転用のイヤホンマイク用に購入しました。
仕事で車に乗っているときに電話がかかってくるので、今まではBluetoothのイヤホンマイクを使っていました。
以前壊れてしまった(ポケットに入れたまま洗濯した)ので、代わりとして購入しました。
でも正直、運転用のイヤホンマイクとして使うには、以下のような点で不便さを感じました。
- イヤホンと比べて装着に時間がかかる
- 自動でペアリングされない?
ぼくの使い方として、「通常は何も装着しない状態で、電話がかかってきたら耳にイヤホンをサッとつけて応答する」という感じです。(それほど頻繁にはかかってこないので)
なので、「必要な時にパッと着けられること」は重要なポイントです。
その点ではAfterShokzの「OPENCOMM」はヘッドセット型なので、両耳にか蹴る必要があり、片耳のイヤホンよりは時間がかかります。
それと、電話がかかってきてからイヤホンの電源をオンにしても、自動的はスマホとペアリングがされないのも不便を感じました。
Bluetoothのイヤホンマイクは自動ペアリングできたので、これが製品の仕様なのか設定なのかは、まだ調べきれていません。
外し忘れそうになる
これもひとつのデメリットでしょうか(笑)
言い換えると「つけているのを忘れるくらい自然」になるということでもあります。
ただ、着け心地に関しては個人差があると思います。(前項参照)
売れてるらしい
こちらの記事によると、最近よく売れているそうです。
先に使っていた人間としては、なんか嬉しいですね。
まとめ:毎日使ってます!
とはいえ、総合的な観点では今まで使っていたどのアイテムよりも便利です。
毎日使用しています。
特に家族がいる人が自宅で「ひとり聴き」用に使うには最適です。
じゅうぶんな音量で聴いていても、家族に話しかけられたときはちゃんと聞こえます。
子育てをしているので、周囲の音を遮断せずに音が楽しめるのは嬉しいです。
音質に関しても悪くはないので、作業しながらちょっと音楽を聴きたいときには便利です。
ぼくは最近走れていませんが、ジョギングに使うのには最適だと思います。(周囲の音が聴こえるので)
それでは、良い耳活ライフを!