移動中にもっと本を読みたいと思っている方に
電車通勤なら移動中に本が読めるけど、車だと手と運転中に目と手が離せないから、本が読めない!
と思っていませんか?
あるんです。運転していても読書する方法が。
それは「耳で読書する」です。
もくじ
「耳で読書」する方法
耳で読書する方法には、大きく分けて2つあります。
- Kindleの読み上げ(TalkBack、またはFIREタブレットの読み上げ機能)
- オーディオブック・サービス(Audibleなど)
どちらも「本を耳から読む」ことができます。
使うデバイス(端末)と、便利さ・使い勝手にはそれぞれ差があります。
ひとつずつ説明します。
Kindleを読み上げる
いちばん手軽に「耳から読書」できるのは、Kindleを読み上げる方法です。
「Kindle(キンドル)」はAmazonの電子書籍の名前で、今やほとんどの書籍が紙の本だけでなく、Kindleでも発売されています。
スマホやタブレットには電子書籍を読み上げる機能が付いていますので、こちらを使って読む方法です。
① TalkBack
TalkBack(トークバック)はアンドロイドのスマホで使える読み上げ機能です。
後述しますが、TalkBackは視覚障害を持つ人のための機能です。
目が見えない(もしくは見えにくい)人がスマホで情報をやり取りできるように、画面の文字情報を機械音声が読み上げてくれる機能です。
これを本を読むために使う、という方法がひとつ。
② FIREタブレットのKindle読み上げ機能
次が、Amazonのタブレット「FIRE」シリーズに最近実装されたKindle読み上げ機能を使う方法です。
こちらも機械音声の読み上げになります。
TalkBackとの違いは、使う端末です。
- スマホは TalkBack (androidスマホの場合)
- タブレットでは読み上げ機能(FIREの場合)
Audibleなどのオーディオブック・サービス
こちらは従来の「耳で読書」するときの一般的な方法です。
- オーディオブック・サービスを利用する
- オーディオブックのCDやテープを聴く
日本で利用者が多いオーディオブック・サービスは、Audible(オーディブル)やaudiobook.jp(オーディオブック・ジェーピー)などです。
どちらのサービスも基本的には有料です。
各方法のメリット・デメリット
どれがいいのかな?
オススメは「FIREタブレットの読み上げ機能」です。
しかし、それぞれの方法にメリットとデメリットがありますので、順番に解説させていただきます。
TalkBackのメリット
TalkBack(トークバック)のメリットは、スマホで使えることです。
androidスマホには、ほとんど標準装備されています。(日本語の音声はインストールが必要)
アプリをダウンロードしたり、会員登録をしたりする必要はありません。
すぐに使えること。これがTalkBackのメリットです。
TalkBackのデメリット
逆に、TalkBackのデメリットは使いづらさです。
ハッキリ言って面倒くさいんですね。
本来は視覚障害を持つ人のための機能で、本の読み上げのために作られた機能ではありません。
具体的な使いづらさをあげてみると
- 設定から「TalkBackモード」に移行しなくては使えない
- 「TalkBackモード」は画面のタップが面倒になる(基本的にダブルタップで操作)
- 本の内容だけでなく、通知やアラームなどもすべて音声で読み上げるのが煩わしい
特に面倒なのが「ダブルタップ」です。
- 最初のタップで選択
- 同じ箇所をダブルタップ(すばやく2回押す)で決定
という手順で操作するので、計3回タップしなくてはなりません。
視覚障害の人がスマホを使う場合には必要な機能ですが、それ以外の用途だとただ単に面倒なだけです。
FIREタブレットの読み上げ機能
次にFIREタブレットです。
タブレット全般ではなく、Amazonから発売されている「FIREタブレット」に限定しています。
なぜなら、「Kindleの読み上げ機能」が実装されているからです。
FIREタブレットのメリット
FIREタブレットのメリットは、Kindle読み上げ機能が標準で実装されている点です。
古い型は未確認ですが、2019年以降に発売されたFIREタブレットなら、どの機種にも付いています。
使い方は管理人のメインサイトにて解説しています。
読み上げ機能としてはTalkBackと同じですが、操作が圧倒的に違います。
通常のKindleの画面で「再生ボタン」を押すだけ。
それだけで連続再生してくれます。
FIREタブレットのデメリット
読み上げは機械音声です。
テクノロジーは日々進歩しているとはいえ、まだ若干の違和感があるのは否めないです。特に漢字の読み違い。
聴きにくさの点はTalkBackと同じです。
どちらの読み上げが聴きやすいか? といえば、それほど大差ないと思います。
TalkBackとFIREタブレットの音声には若干の違いがありますが、似たり寄ったりですね。(どちらも女性の声)
田中さんが読むか、吉田さんが読むか、くらいの違いです。
漢字の読み間違いはどちらもあります。
例えばFIREタブレットは「1日」を「ついたち」と読みます。
脳内で「ああ、『いちにち』ってことね」と変換すれば内容は理解できますが、場合によっては画面を確認しないと分からないこともあります。
オーディオブック・サービスのメリット
オーディオブックの良いところは、何といっても「人間が読んでくれるところ」です。
TalkBackやFIREタブレットの無機質な機械音声とは違って、血の通った人間の肉声が読み上げます。(もともと『オーディオブック』とは、テープやCDの名称です)
しかも、ただの人間ではなく、プロの声優やナレーターが精魂こめて吹き込んでいるので、クオリティは圧倒的に高いです。
きちんとしたレコーディング・スタジオで録音されたものも多く、音質も非常に聴き取りやすいです。
じっくり読みたい本や、情感あふれる小説を聴きたいときは、プロが読むオーディオブックの方が向いていると思います。
オーディオブック・サービスのデメリット
- 蔵書が少ない
- 新しい本はあまりない
- 価格が高い
この辺りがオーディオブックのデメリットだと思います。
オーディオブック商品として録音される書籍は、どうしてもメジャーどころの本が中心となります。(一冊あたりのコストが高いため)
Audibleが力を入れて数を増やしているとはいえ、やはり蔵書の物足りなさは否めません。
新刊が発売と同時に読めるKindleと比べるのはアンフェアかもしれないですが…
まとめ
車の運転中にも本を読みたいなら、「耳で読書する方法」がオススメです。
ツールは色々ですが、
- いちばんローコストで使いやすいのはFIREタブレット
- じっくり読みたい本はオーディオブック
- スマホで楽しみたいならTalkBack
そんな感じですね。
それでは、より読書ライフを!